NWW List全部聴く 第1回 Agitation Free - Malesch
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NWWリスト全部聴く企画、第1回目はAgitation Freeです。
Agitaion Free はクラウトロック、ジャーマンプログレと言われるジャンルを代表するバンドです。今回はAgitation Freeの代表作とされるファーストアルバムの『Malesch』の紹介をしていきます。
1. You Play for Us Today
一曲目は会話のような声から始まる。民族的なパーカッションが印象的。後半にかけてだんだんとロック調の曲へと変化していく。最後は航空通信のような声で終わる。
2. Sahara City
序盤は民族音楽的でそこからだんだんと、断続的に音が鳴ったりと緊張感のある不穏な雰囲気へと変化していく。ここでもやはりパーカッションが響く。後半はサイケっぽい曲調へと変化していく。
3. Ala Tul
2曲目から連続する形で、シタールのような謎の音の響きが続く。シンセの音がやたらとプログレ的で2曲目とは対照的。ここではマリンバのようなパーカッションが目立つ。
4. Pulse
頭が痛くなりそうな、UFOに連れていかれそうなフォンフォン音が続く。後半は躍動感あふれるドラミングが印象的。
5. Khan el Khalili
ここでも序盤はドラムが目立つ。後半にかけて、ゆったりとしたサイケが展開される。
6. Malesch
表題曲。5曲目から続く民族音楽のようなボーカルから始まる。落ち着いたロックだが、シンセの音が鳴ったり、急な変拍子があったりとプログレらしい要素がちりばめられている。やはりここでもドラムが前線で鳴り響いている。
7. Rücksturz
この曲も6曲目から続く。短い曲だが、ここではギターロックが展開され、やっとギターが主役のかっこいい曲が聴けた。最後の20秒弱は無音が意味深な感じがする。
アルバム全体として取り留めのないフリーな音楽が展開され、NWWリストに期待する通りの内容だった。やはりフリーな音楽は曲と向き合う必要があると岡本太郎の『今日の芸術』を思い出させた。変わった曲が聴きたい方は40分と短いアルバムなのでぜひ聴いてほしい。
以上Agitation Freeの『Malesch』の紹介でした。
次回はPekka Airaksinenです。ぜひご覧ください。