NWW List全部聴く第13回 Area - Arbeit macht frei
こんにちは.
今回もNWW Listの名盤を紹介します.
Area の Arbeit macht freiです.
今回は有名なバンドですので,バンドの紹介は割愛して,早速アルバムの全曲紹介に移ります.
意味深なジャケですね.
1. Luglio, agosto, settembre (nero)
女性がアラビア語で話す声。教会で聖歌を歌うような響きと荘厳さのある男性ボーカル。しかし急に複雑でポップなメロディが流れる。次第にカオスへと変化し、自分が何を聴いているのか分からなくなる。最後には序盤のメロディが繰り返される。そういえばこの間サンデージャポンでマリトッツォを特集している時に流れていた。
2. Arbeit macht frei
ドラムが変拍子的に叩きまくる。1分を過ぎたところでベースや笛に加えて、訳の分からない電子音が鳴り響く。ブラス楽器が現れると、急にメロディアスになる。甘美な音色がジャズっぽさを醸し出す。しかし根底にあるものはロック的である。終盤のギターのアルペジオは心地よいロックサウンドである。
3. Consapevolezza
序盤はテンポの良いリズム感で前の2曲と似ている。しかしすぐに弦楽器とシンセによる不吉な感じが出てくる。ボーカルは感情的であり、バックの演奏もそれに合わせるようだ。中盤から曲は落ち着き、管楽器とドラム主体の演奏が続く。最後には再び感情的なボーカルが入る。
4. Le labbra del tempo
プログレらしい曲調の変化の多さ。一貫して癖の強いボーカル。キーボード、ベース、ドラムがそれぞれ激しさを増しメロディを感じさせない即興にも似た演奏を続ける。語りとも訴えとも取れるようなボーカルの後終盤を迎えると共にきょくも最高潮を迎える。
5. 240 chilometri da Smirne
序盤は爽やかな風通しの良さを感じるが、徐々に暑苦しさを感じるほどにブラス楽器がけたたましく鳴り響く。ドラムからも緊張が伝わる。
6. L'abbattimento dello Zeppelin
これまでにない静かな始まり。構成する全ての音が不穏な雰囲気を醸し出す。急に始まる旋律とボーカル。フリージャズのような混沌だが徐々にまとまり、再び静寂へと向かっていく。公衆の前で流したら精神異常かと思わること間違いなしの奇妙なボーカルもいつの間にか癖になっている。いかにもプログレらしいキーボードでアルバムを終える。
以上で紹介を終わります.
次回はUrban Saxです.
最後までご覧いただきありがとうございました.